衛星や飛行機からマイクロ波のレーダを地表に斜めから照射し、反射してくるマイクロ波を観測し、戻ってくるまでの時間や強さにより地表の形状を推定する、合成開口レーダー(英語では、SAR:Synthetic Aperture Radar)と呼ばれている方法があるらしい。マイクロ波は可視光などに比べて波長が長いため、雲などの影響を受けずに観測ができて、太陽光を必要としないので、夜間でも撮影ができるというメリットがある。
http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn0760pdf/ks076005.pdf
http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/sar/mechanism/mechanism01.html
解像度高くマイクロ波を地表に照射するためには、電波の指向性を上げる必要がある。しかし、
電波の指向性を上げるためには、アンテナ(開口)を大きくする必要があるが、衛星や飛行機に搭載するアンテナをそんなに(1kmとか)大きくすることはできない。
http://www.den-gyo.com/labo/kouza/kouza03.html
そこで、合成開口レーダーでは、小さいアンテナのままで、アンテナが衛星や飛行機の軌道上を移動することにより、仮想的に大きなアンテナ(軌道方向のみ)を作って解像度を上げているらしい。
ちなみに、アンテナが進む方向をアジマス方向,マイクロ波の照射方向をレンジ方向と呼ぶとのこと。
http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/sar/mechanism/interpretation.html