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dropoutとbatch normalizationの特許 その2

googleのdropoutの特許US9406017B2だが、GoogleのOpen Patent Non-Assertion Pledge(オープン特許非係争誓約)、つまり「係争を起こさない特許」の一覧に入っていないようだ。

【Dropoutの特許】
US9406017B2 - System and method for addressing overfitting in a neural network - Google Patents

GoogleのOpen Patent Non-Assertion Pledge】
Pledged Patents – Open Patent Non-Assertion Pledge – Google

一方で、tensorflowは、Apache2ライセンスで公開されている。
Apache2の「3 特許ライセンスの付与」の項目では、以下のように、
要約すると「特許訴訟を起こした時点で、特許ライセンスが終了する」と記載されている。

「3. 特許ライセンスの付与
本ライセンスの条項に従って、各コントリビューターはあなたに対し、成果物を作成したり、使用したり、販売したり、販売用に提供したり、インポートしたり、その他の方法で移転したりする、無期限で世界規模で非独占的で使用料無料で取り消し不能な(この項で明記したものは除く)特許ライセンスを付与します。ただし、このようなライセンスは、コントリビューターによってライセンス可能な特許申請のうち、当該コントリビューターのコントリビューションを単独または該当する成果物と組み合わせて用いることで必然的に侵害されるものにのみ適用されます。あなたが誰かに対し、交差請求や反訴を含めて、成果物あるいは成果物に組み込まれたコントリビューションが直接または間接的な特許侵害に当たるとして特許訴訟を起こした場合、本ライセンスに基づいてあなたに付与された特許ライセンスは、そうした訴訟が正式に起こされた時点で終了するものとします。」
https://ja.osdn.net/projects/opensource/wiki/licenses%2FApache_License_2.0
https://www.catch.jp/oss-license/2014/02/22/apache-license2-0/

つまり、Apache2ライセンスのtensorflowを使っている分には、
dropoutとbatch normalizationで訴えられることは無いのだろうか。

今後のpytorchとのフレームワーク覇権争いで、天下の宝刀としてdropoutなどの特許を使うのだろうか。

参考文献:
github.com